健康法トレーニングと病気の事。

居合健康法

Martial Art健康目的で居合を始められる方が増えています。

居合なんておじいさんでもできるスポーツだし、どんな健康効果があるのか不思議ですよね。確かに居合は一瞬の動きであるために持久性の高いトレーニングを行うわけでもありません。肩で息をするような運動でもありません。また、負荷を強くしていくトレーニングでもありません。

実は、居合は正しい姿勢に必要な内側の筋肉を鍛えることができるそうです。刀剣をキチンと構え、背筋をすらっと伸ばして動作を行うことで、その正しい姿勢に必要な内筋を自然と鍛えることができるという納得の理屈です。これにより、猫背が原因の腰痛などもなくなり、内臓が正しい位置に来るために健康になるのだとか。確かに、ハードなトレーニングはしませんし、なにより珍しいので長続きできそうですよね。

まあ、実際に医学的な根拠があるのかないのか分かりませんが、そういう意味では心のトレーニングとして居合はいいのではないでしょうか?居合は元々、戦のための技術です。すなわち戦闘法であり、格闘技ともいえるかもしれません。確かに、戦国の世では戦は絶えず、剣術で命の取り合いをしていましたが、江戸時代になって太平の世になると、剣術は必要ないはずなのに今まで以上に隆盛します。武士のたしなみとして、その精神性が主張されるようになったのです。また、その精神性の根拠を禅に求めたのが無外流の流祖・辻月旦(1648年 – 1727年7月31日)だと言われています。 「居合とは人に斬られず人斬らず、 己を責めて平の道」というぐらいですから、真に鍛えるべきは自分の心ということでしょう。

メンタルヘルスなんて言葉が浸透し、こころの健康が叫ばれる現代、本当に鍛えなければいけないのは心なのかもしれませんね。心身ともに健康になれる居合道が人気なのもうなずけます。ちなみに、先ほどの辻月旦が起こした流派の無外流の居合は結構色々なところで稽古をしているようで、活発に活動しています。ぜひ、気になったら見学に行ってみてはいかがでしょうか。

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